
安部元首相殺害で罪に問われた山上徹也被告の裁判員裁判に於いて、奈良地裁は一月二十一日、求刑通り無期懲役の判決を言い渡した。 被告は殺人罪等の起訴内容を認め、最大の争点は量刑であった。弁護側は不遇な生い立ちが動機に結びついたとして「重くても懲役二十年までにとどめるべき」と情状酌量を求めたが、その訴えは退けられ、判決は一定の理解は示したものの「生い立ちが大きく影響したとは認められない」と判断した。 ...
2026令和八年の御修法が一月八日より十四日まで、東寺濯頂院で厳修される。 弘法大師が鎮護国家の修法を朝廷に願い出た「国家の奉為に修法せんと請う表」に「七難を催滅し、四時を調和し、国を護り、家を護り、己を安んじ、他を安んず」とある。この宗祖の上表文を改めて現代の文脈で読み直す時、地球規模で希求されている世界平和の要素を全て備えていることに気づく。 災難や災害がなく、様々な人種・民族が暮らす国々...
神仏習合から神仏融合へ 大分県宇佐市の宇佐神宮に於いて、「宇佐神宮御鎮座一三〇〇年祭」が去る十一月三十日に厳粛に執行され、神職と高野山真言宗・天台宗の僧侶が共に宇佐八幡大神の御神前に於いて玉串を捧げ、読経し世界平和を祈った。六世紀に仏教が朝鮮半島から伝来して以降、この国の在来の神々と渡来の諸仏は徐々に融和し、平安初期の弘法大師と伝教大師が開いた真言宗と天台宗によって、本地垂述を基盤とする神仏...
令和四年七月八日、安倍晋三元首相を演説中を銃撃して死亡させ、殺人などの罪に問われた、世界平和統一家族連合(旧統一教会)の信者を母に持つ被告の被告人質問や家族への証人尋問が始まった。 先ず被告の行為は殺人であり、厳格に裁かれるべきことは、当然のことであり、その上で宗教的な視点からこの事件を考えねばならない。 今回の事件が明るみに出る前から、旧統一教会は長年に亘り、多くの信者やその家族を窮地に追い...
戦後八十年を迎えた令和七年も、残すところ1ヵ月余りとなった。本宗では、青年教師が広島や長崎の被爆地での被爆体験者からの貴重な体験を聞き、慰霊法会や世界平和祈願法要を積極的に営んできた。 去る十一月六日には智山青年連合会による「戦後八十年戦没者慰霊法要」が営まれ、第一部では「記憶を記録する」をテーマに、特攻隊に所属していた祖父の先代住職の手記や記録をもとに映画を製作した青年教師の内田寛崇師の講演が...
智山派では、今次第百四十一次定期教区代表会に於いて、「寺庭婦人規程」を廃止して「寺族規程」を制定した。今回の改正の大きなポイントは寺庭婦人の呼称を廃止し、寺族に一本化した点で、宗法や宗派規程にあった「寺族及び寺庭婦人」を「寺族」に改正し、褒賞規程の「寺庭婦人護持功労章」も「寺族護持功労章」と変更し、慶弔規程に於いても寺庭婦人ばかりでなく女性住職の配偶者を含めた寺族や寺院、教会の寺族代表者にも配慮す...
高野山金剛講は大正十五年、当時の泉智等金剛峯寺座主、久保観雅大師教会本部長の尽力により創立され、本年で百周年を迎えた。創立後、曽我部俊雄天野山金剛寺座主が金剛流御詠歌として大成されている。 高野山では、去る十月四日から十日まで記念大会が開催され「百歳関連表彰」では七名の講員が対象となった。百一歳で出席した女性講員は六十歳から詠歌を始め、現在も所属する地元支部での詠歌の集いに積極的に参加している。...
大阪府佛教会創立六十周年記念事業・第四十七回全日本仏教徒会議大阪大会が、去る九月五・六の両日、大阪市内のホテルに於いて六百名が参加して、 「無量の「いのち」~すべてのいのちを慈む~」をテーマに開催された。 大会副総裁・全日本仏教会副会長山川龍舟大覚寺派管長は「第二次世界大戦終結から八十年を迎えますが、各地で戦争が勃発し、その業火が止む気配はありません。その中で「大阪・関西万博」が開催されています...
令和十六年に迎える宗祖弘法大師御入定千二百年御遠忌に向け、各派で準備が始まっている。宗祖御廟奥之院を信仰の源泉とする高野山真言宗では、すでに記念事業が緒につき、御廟の拝殿である燈能堂の改修工事が竣工。美装を施し、弘法大師御入定所に最も近い地下法場に緊急時の避難階段を増設し、記念燈寵堂前にはスロープを新設する等、荘厳と安全性を両立させた。長谷部真道管長導師による九月十二日の改修落慶法会は、大法会お待...
戦後八十年目の夏を迎えた。広島、長崎への原爆投下、大都市を中心とした無差別な空襲。日本中が焦土と化した。それから八十年が経過した。その間も世界各地で戦火は止むこともなく、無事の人々が傷つき倒れている。 一方で、この八十年間で、戦争を行わずに、日本は平和を維持してきた。悲惨な敗戦を経験したからこそ、戦争を絶対に繰り返してはいけないという強い決意があった。その決意を支えたのは、悲惨な戦争を経験した世...