全日本仏教徒会議のテーマと曼荼羅思想

投稿日:2025年09月25日

大阪府佛教会創立六十周年記念事業・第四十七回全日本仏教徒会議大阪大会が、去る九月五・六の両日、大阪市内のホテルに於いて六百名が参加して、 「無量の「いのち」~すべてのいのちを慈む~」をテーマに開催された。
大会副総裁・全日本仏教会副会長山川龍舟大覚寺派管長は「第二次世界大戦終結から八十年を迎えますが、各地で戦争が勃発し、その業火が止む気配はありません。その中で「大阪・関西万博」が開催されていますが、世界各国の人々と触れ合う機会が増えていると思います。世界の文化を知り、手を取り合い、一丸となって世界平和を祈るばかりです」と挨拶された。
今大会では「未来社会における宗教の役割」と題して、仏教、キリスト教、イスラム教、神道の各宗教者がフォーラムを行い、また今回のテーマに関して仏教者、作家、人類学者、生物学者等でのシンポジウムも開催された。
会場では八十年前の昭和二十年三月、六月、七月、八月の大阪大空襲の写真展やアジアで活動するシヤンティ国際ボランティア会も紹介された。今大会で参加者は、世界のあらゆる宗教に共通する「いのち」の尊さを学び、平和を希求することの大切さと、いのちの尊厳を脅かし続ける戦争に対して、非暴力、非戦、反核の立場を貫くことを深く学んだ。
若き宗祖は入唐求法の最中、国際都市長安で、異なる宗教と思想、文化を持つ人々が平和に共存する世界を目の当たりにされた。その体験を通じて宗祖が構築された曼荼羅の思想は、今回のテーマに合致するものである。戦後八十年、宗祖が掲げられた「違いを認め合って共に生きる」大調和を説く平和曼荼羅の思想をもって、諸宗教者と世界平和実現のために連帯を深めたい。