後七日御修法無魔成満

投稿日:2021年02月15日

コロナ禍における後七日御修法は総本山智積院化主布施浄慧大僧正大阿のもと各山山主はじめ真言宗最高位者が出仕して東寺潅頂院道場で一月八日開白。西院流胎蔵呪立で厳修され十四日に無魔成満した。
開白の一月八日は厳しい寒気の中、午前九時三十分より昨年改修工事を終え五年ぶりとなる御影堂において法楽が営まれ、出仕者全師によって大師御宝前に成満を祈る法楽が捧げられた。
続いて十一時十五分頃、開白勅使の御衣奉行・石原秀樹宮内庁京都事務所所長と随員が御衣を捧持して到着。芙蓉別当、御衣奉行らは布施大阿、飯沢大行事、藤原小行事らの待ち受ける潅頂院道場
へ至り、御衣伝達式を執行した。
その後、正午に威儀を正した大阿、供僧が開白上堂し勅使献香が行われた。鎮護国家・玉体安穏・世界平和・万民豊楽・疫病終息を願い七日間二十一座の熱祷が捧げられた。
また、中日には勅使献香も行われた。結願の十四日は春の陽気となり快晴の中、午前十時に結願上堂し、十一時二十分頃、勅使の石原所長と随員が参拝して別当から勅使に修法を終えた各供僧の紹介が行われた。
その後、出仕者には七日間の修法を終えた安堵の表情が浮かび、各山院生、関係者、檀信徒等の 参拝者が合掌して迎える中、御衣奉還の列は御影堂へと向い御衣を奉安して成満した。
今回の御修法は新型コロナウイルス感染が蔓延する中で行なわれたもので、感染拡大防止と予防のため出仕者と東寺職員等関係者百余名のPCR検査を実施し、一月六日に全員の陰性を確認。部屋見舞い等の外部からの接触を禁止、中日の定額位参拝も中止し厳戒態勢の中での修法となった。

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