金剛峯寺次期執行長に今川泰仲師

投稿日:2021年06月15日

高野山真言宗では去る六月九日、後任金剛峯寺執行長(高野山真言宗宗務総長)選挙の開票を行ない、今川泰伸師が当選した。同選挙は添田執行長(宗務総長)の七月四日任期満了に伴う、後任執行長選定であり、五月十一日の臨時宗会に於いて、安藤尊仁、岡部観栄、今川泰伸の三師(年令順)が宗会議員による投票で候補者に決定し、平成十五年三月の宗規改正後、初の全末寺正住職を有権者とする執行長選挙が行われた。十二日選挙発令、正住職二五七四名中有資格者二四八七名(五月二十四日現在)に対して二十五日投票用紙が郵送され、三師は選挙公約(マニフェスト)を発表し、選挙運動を積極的に展開していた。開票当日は正午に投票が締め切られ、午後一時から金剛峯寺宗務所三階
大会議室に於いて開票及び選挙会を執行、有権者である正住職が参観のもと、酒井課長司会で進めら
れ、法楽、宮田永明選挙長が「八八・七%に上る投票率で正住職の意思が反映された選挙であった。開票作業を始めるが、特に事務方には宜しくお願い申し上げる」と挨拶し、立会人紹介、開票に至るまでの経過報告の後に、非公開で開票作業が進められ四時三十分に終了。投票総数二二〇五票、有効投票数二〇七四票、無効票一三一票、今川師九五七票、安藤師八四二票、岡部師二六四票、白票一一票で今川師が当選人として九日に公示された。なお次期執行長(宗務総長)任期は七月五日より四年間。今川師の略歴は以下。
(略歴)徳島県海部郡美波町大字奥河内字寺前二八五-一の薬王寺住職。昭和三十五年十月十日生、六十歳。昭和五十八年高野山大学卒業、五十九年徳島支所薬王寺住職、平成二十六年住職在任三十年表彰、三十年学修濯頂入壇了、八年徳島支所副長、十九年高野山真言宗宗会議員就任・四期歴任、令和二年権大僧正、三年宗会議員任期満了。

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