京都市伏見区の総本山醍醐寺では、毎年五月十五日より二十一日まで観音堂において准胝観世音菩薩の御開扉を行っているが、本年は十八日の中日法要後に上醍醐に祀るため新造する准胝観世音菩薩像の鑿入れ式を執行した。
同山上醍醐の准胝堂及び准胝観世音菩薩像は平成二十年八月に落雷よる火災で焼失、防災上の問題もあり准凰堂再建は困難なものとなっていた。昨年の同山開創一一五〇年より上醍醐復興を進めたことをきっかけに「可能なところから、まずは第一歩を」との思いから壁瀬座主が准胝観世音菩薩像新造を願ったところ福岡県飯塚市川津字栗明四六七上の阿弥陀寺住職の秋元正成師が施主、京都八瀬造佛所の野田康童仏師が造仏、奉納されることとなり、今回の盤入れ式に至った。
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