高大教育学科学生募集停止

投稿日:2025年04月25日

和歌山県伊都郡高野町高野山三八五の高野山大学(松長潤慶学長)では去る四月八日、教育学科の学生募集を八年度から停止することを発表した。
同大学の教育学科は大阪府河内長野市の大阪千代田短期大学の校舎を共同使用し、令和三年に新設。新設前には他校との違いを際立たせるカリキュラムとして、一回生から教壇に立つ訓練をし、地域の活一動に参加して先人の智慧を学び「人間力」「対人力」を高める画期的なものであり、周辺教育委員会からも大きな期待が寄せられていた。
また教育専門の調査期間による意向調査では入学定員五十名の二倍を上回る入学意向者があったが、新設がコロナ禍に重なったことや、小中学校の職場環境の悪化が社会問題化したことから教員志望の高校生も急激に減少し、令和三年度十一名、四年度二十名、五年度七名、六年度五名、定員を十五名に減らした七年度も五名(新入生四名・三年次編入生一名)となっていた。
令和十年度からは河内長野キャンパスを閉鎖し、教育学科も高野山キャンパスに移ることが決定していたが、去る三月二十五日に開催の学校法人高野山学園理事会(理事長・今川泰伸高野山真言宗宗務総長)で令和八年度からの学生募集停止を決定した。なお在学生が卒業するまでは存続する。

詳報は4月25日号をご覧下さい。(六大新報購読申し込み