三重観音寺観音堂が登録有形文化財に

投稿日:2022年04月15日

三重県津市大門の恵日山観音寺(岩鶴密伝師)の観音堂が、三月十八日開催の文化審議会で審議の結果、登録有形文化財に登録するよう答申が提出された。同山は日本三観音の一つされ、聖観音菩薩像を本尊とする観音堂は同山本堂。以前の観音堂は津藩主が大檀那となり建立され国宝指定されていたが、一九四五年に戦火により同じく国宝の阿弥陀堂含む四十棟の堂塔と共に焼失し
た。今回登録有形文化財として答申された観音堂は昭和四十三年再建されたもので、大きさは間口二一・七五m、奥行一九・二一m、面積四一七・八㎡(いずれも縁を除く)、高さ一三・二m。建築史家村田治郎が設計監修し、旧国宝観音堂を復元したもので、旧観音堂が焼失したことを踏まえ木造の多かった当時の寺院建築としては珍しく鉄筋コンクリート造となっている。

詳報は4月15日号をご覧下さい。(六大新報購読申し込み)