後七日御修法無魔成満

投稿日:2022年02月15日

コロナ禍における後七日御修法は大本山大覚寺門跡尾池泰道大僧正大阿のもと各山山主はじめ真言宗最高位者が出仕して東寺潅頂院道場で一月八日開白、勧流金剛界児立で厳修され十四日に無魔成満した。
開白の一月八日は凛とした寒さの中、十一時三十分頃、開白勅使の御衣奉行・石原秀樹宮内庁京都事務所所長と随員として足立利雄庶務課長、宮内庁二名が御衣を捧持して到着。伊勢別当、砂原総務、菊入局長の迎えを受けて小子房へと入り、御衣を菊の紋章入りの唐櫃に納めた後、伊勢別当、御衣奉行らは尾池大阿、草津大行事、藤原小行事らの待つ潅頂院道場へ至り、御衣伝達式を執行した。その後、正午に威儀を正した大阿・供僧が開白上堂して勅使献香も行われた。翌九日は午前六時後夜上堂、十時日中上堂、午後二時初夜上堂、十日以降は運座して、鎮護国家・玉体安穏・世界平和・万民豊楽・疫病終息の熱祷が捧げられた。
なお、十一日の中日にも勅使献香が行われ、橘幸子庶務係長補佐と庶務係薮下晴貴氏が参拝した。十四日の結願は前日からの降雪で東寺境内は銀世界となり、午前七時四十分からの御影堂法楽も雪が舞う中での厳修となった。また、十時の結願上堂でも小雪が降る中を潅頂院へと進列。十一時二十分頃、勅使の石原所長と随員の桑野亜紀子庶務係長が参拝して別当から勅使に修法を終えた各供僧の紹介が行われた。
その後、出仕者には修法を終えた安堵の表情が浮かび、各山院生・関係者・檀信徒等の参拝者が合掌して迎える中、御衣奉還の列は御影堂へと向い御衣を奉安して七日間二十一座を成満した。

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